2018年2月12日月曜日

「イノベーション」は自社と関係ない?

「イノベーション」という言葉を聞いたことがあっても、
日経新聞などでも(技術革新)のようなカッコ書きがされたりして、
自社とは関係ない言葉のように捉われがちです。

しかし、ドラッカーは、イノベーションを
「資源に対し、富を創造する新たな能力を付与するもの」と定義しています。

つまり、簡単に言えば、これまでになかった何かを創りだして、
利益をあげる仕組みくらいに考えておきましょう。

さらには「天才のひらめき」ではなく、
「体系的に行なわれてはじめて成功することのできるもの」として、
基本的な条件を挙げています。
(『イノベーションと企業家精神』「イノベーションの原理」より。)



まず「なすべきこと」

(1)機会の分析から始める
(2)目を見開き、関心をもって、耳をそばだてる
(3)簡単なものにする、焦点を絞る、たった一つのことをする
(4)小規模に始める
(5)トップに立つことを狙って行う

次に「なすべきでないこと」

(1)利口であろうとしてはならない
(2)多角化させてはならない、たくさんのことをやろうとしてはならない
(3)将来のイノベーションではなく、現在のイノベーションを狙わなければならない

当法人で開催しているニッチ戦略塾では、イノベーションの手法として、
以下のような考え方で実践に結び付けています。

○優れたものを創造的に模倣する
○技術やノウハウの新しい用途を開発する
○成功を追求する
○既存の何かと何かを組み合わせる

いかがでしょうか。自社でもできそうではありませんか?

しかし、こういった視点で繰り返し考える機会がないと、
ついつい日常業務に追われてしまうので、
習慣化する場として、月に一度、塾を開催しています。

今月のニッチ戦略塾は、2月14日(水)9~12時、
当社のセミナールームで開催します。
初回見学は無料なので、お気軽にご参加ください!
<Facebookイベントページ>
https://www.facebook.com/events/878031532357921/

2018年1月31日水曜日

会計が経営に使えないと感じるのはなぜ?

以前、このようなアンケート結果を見たことがあります。



68.1%の経営者さんが、税理士さんに定期的な経営相談しているということです。

「経営相談」というと多岐に渡りますが、
相談を受ける税理士さんはそもそも何の専門家でしょうか?

税理士になるのには税理士試験がありますが、
科目は大きく分けて、会計と税法です。

会計科目には、簿記論と財務諸表論があります。

こちらで学ぶのは、外部報告用の会計、
いわゆる「財務会計」が中心です。

財務会計の目的は外部報告、
つまり共通の会計ルールに従って、
税務署や金融機関に報告するためのものです。

数字を学んでいない経営者さんが多いからこそ、
税理士さんの使う会計=財務会計が「会計」のすべてになってしまい、
それが会計は経営に使えないという誤解に繋がるように感じます。

もし経営的な視点で会計を使いこなしたい場合はどうしたら良いでしょう。

その時には、内部報告用の「管理会計」が必要になります。
管理会計的な考え方については、またの機会に書かせて頂きますが、
会計には内部報告用と外部報告用があるということは押さえてください。

損益計算書や貸借対照表だけを見て、
経営が見えないと嘆くのは片手落ちですし、これを機会に、
簡単なものでも管理会計の本を手に取ってみてはいかがでしょうか。


【中小企業の「未来づくり」で地域に貢献しませんか?】
当法人では、地域の中小企業の「未来づくり」に貢献するため、
一緒に働く仲間を募集しております。
ご興味をお持ちの方に向けて、メッセージを書かせて頂きました。
宜しければご覧ください。
https://ozawamasato.blogspot.jp/2018/01/blog-post_30.html

経営計画と月次決算で「ずっと黒字」にナビゲート
ももとせマネジメント税理士法人

2018年1月30日火曜日

中小企業の「未来づくり」で地域に貢献してみませんか?

今日は一緒に働いてくれる仲間の募集について書かせて頂きます。

私が開業したのが4月ということもあり、
新年度の計画が固まって来ました。

税理士業界を巡る状況としては、
ここ数年、クラウド、フィンテック、AI等の技術発展、
金融や中小企業に対する国の施策の方向性の変化もあり、
世の中から求められるものが大きく変わってきています。

しかし、これはあらゆる業界で起こっていることであり、
地域のあらゆる中小企業も同様に、
自助努力による本物の「経営」が求められていると思います。

このような状況で、地域の中小企業経営に対し、
我々にどんな貢献ができるかを考えてきました。

その結果として、
相談できる安心・信頼・納得の税理士事務所のさらなる充実に加え、
これから数年かけて、中小企業の「未来づくり」により一層貢献する仕事をしたい、
具体的には、経営計画、経営戦略、会計の分野での経営サポートを
これまで以上に専門的に行いたいと考えるに至りました。

中小企業を巡る経営環境の変化に対応するには、
これまでの延長でなく、新たなサポートが必要だと考えております。
我々にとっても、新たなチャレンジです。

そこで、次のステップに進むに当たり、
人材募集を行いたいと思います。

これまでは税理士業界という枠で考えがちでしたが、
今後はもっと幅広く「中小企業の未来づくり」という観点で募集して参ります。

とは言え、我々の基本となるのは、財務的な領域ですので、
まずは会計的な勉強と実務に取り組んで頂きます。
それをベースに新たな分野を切り拓いていきましょう!

今回は時間をかけてじっくり採用に取り組むつもりなので、
面接という形でなく、お茶でも飲みながら、
話を聞いてみたいという方も歓迎です。

中小企業をサポートすることで地域に貢献することに関心がある方、
お気軽にご連絡いただければと存じます。
お会いするのを楽しみにしております。

宜しくお願い申し上げます。


ももとせマネジメント 小澤昌人

2018年1月19日金曜日

だんだん難しく感じるということ~1801ニッチ戦略塾のご報告

今月も17日にニッチ戦略塾を開催しました。

今回はレギュラーメンバーに加え、
Facebook等を見て頂き、2名の見学者の方にもご参加いただきました。
ありがとうございました。

勉強会は次のような流れで進めます。

前回の振り返り→前回の課題の発表・意見交換→今回のテーマ

課題に取り組むことで、講義内容を自社に当てはめてアウトプットできます。
さらに、それを発表することで、他業界の経営者から質問やアドバイスをもらえます。
これがこの塾の大きな魅力のひとつだと思っています。

私自身も経営者として東京で開催されている同じ内容の塾に参加していますが、
毎回、課題には苦労しています。

ここ数ヶ月は、何度目かの物の観え方の変化が起こっている気がしていて、
本当に今まで何をやっていたんだと半ば自己嫌悪になりつつ、
あーでもない、こーでもないと産みの苦しみを味わっています(笑)。

そんな過程を通じ、ようやく4月からの新事業年度に向けての計画が整って来ました。

私自身がこの塾に塾生として参加して数年になりますが、
その間にたくさんの素晴らしい経営者の方にお会いしました。

その方々も、一朝一夕にそうなった訳では無く、
常に考えながら進化しているのだと感じさせて頂きました。

そして、だったら自分にもできるのではないか、と勇気を頂きました。

先日の高崎塾で、1年弱通ってくださっているNさんが、
「だんだん内容が難しくなっている気がします。」と仰っていて、
それはNさんの中で、次の一歩の前触れだと確信しているので、
とても嬉しく感じました。

この塾の目的は、塾生の方に徹底的に考えて頂くことなので、
ここで逃げずに向き合うことで、絶対に大きな前進になると信じています!

Nさんは、東京に行くより近いということで、
毎月、新潟から参加してくださっている熱心な塾生さんで、
他の塾生さんも私自身も良い刺激を頂いています。

2018年1月16日火曜日

儲かる仕組みを単純にするには?

さて、昨日の記事の続きです。(本日もありがとうございます!)

会社の存続に必要な利益が出せないなら、
役員報酬を減額することもやむなしなので、
そうならないよう、継続的に利益を出すために、
ニッチ戦略をお勧めしました。

では、なぜ「ニッチ戦略」が利益につながるのか?
について改めて考えてみたいと思います。

もう一度、ニッチ戦略の定義から考えてみます。

中小企業が継続的に儲かるために、
・大企業には規模が小さすぎて魅力がない。
・中小企業は、非常識 or 面倒くさくて追随する気になれない。
しかし、確実にニーズやウォンツが存在するが
手つかずの市場で事業を展開すること。

だから、他社と戦うことなく負けない経営を行うことができます。

















① 競争相手がいなくなる
例えば、大手のパン屋はやらないような、
「手作り」「焼きたて」「県内産食材」「カレーパン」といったように、
市場を競争相手がいなくなるまで絞り込むのがニッチ戦略です。

② 高収益が実現できる
「こんなカレーパンを食べたい!」という
ニーズやウォンツが存在するのに競合はいないから高収益になります。

③ 儲かる仕組みが単純になる
「これだけやる」ということが明確だから、ビジネスがシンプルな仕組みになります。
当然、余計な費用が減るので、利益が残ります。

④ 社員教育が単純になる
同様にやることが絞られているので、社員教育も単純になり、
戦略になるまでの時間とお金が省けます。

いかがでしょうか?
ヒトモノカネといった経営資源が限られている中小企業には最適ですよね。

「やること」を決めることは、「やらないこと」を決めることになります。

「やらないこと」を決めると言えば、
ドラッカーも紹介しているGEの事例をご紹介して終わりにします。(引用です。)

GEのジャック・ウェルチは二〇年前、自分がCEOに指名されたら、すぐにしようと思っていたことが一つだけあったという。それがドラッカーに会うことだった。ドラッカーは「お宅ではいろいろな事業をやっているが、もしやっていなかったら今から始めるつもりのものばかりなのか」と聞いたという。この二人の会話から合作で生まれた戦略が、あの有名な一位二位戦略だった。GEは、世界で一位二位でない事業、一位二位になれそうにもない事業からは一切手を引いた。

本日も最後までお付き合い頂き、ありがとうございました。

ニッチ戦略塾【高崎】
平成29年1月の勉強会は「こちら」
塾のご案内は「こちら」

経営計画と月次決算で「ずっと黒字」にナビゲート
ももとせマネジメント税理士法人

2018年1月15日月曜日

数値計画は何から決める?

先日、利益っていくら出せばいいの?という記事を書きましたが、
単年度予算を立てる際は、利益から決めると言われます。

(以下、このような考え方が絶対という訳では無く、
一般的な話として書きます。)

なぜなら、繰り返しになりますが、
利益は自らの将来のリスクをカバーし、
事業を継続していくために必要だからです。

存続のために必要な利益を決めたら、次はどうしましょう?

こんな図が参考になります。













例えば、必要利益は1,000円だとしましょう。

この会社は人件費以外の経費で3,000円かかります。

次に人件費は当期4,000円でしたが、
来期は5,000円になりそうです。
(内訳は役員報酬2,000円、給与3,000円。)

ここで一つポイント。
この図でいうと「戦略費」とありますが、
必ず戦略的な予備費を入れてください。
今回は1,000円入れておきます。

ここまでを合計すると、
利益1,000円+経費3,000円+人件費5,000円+予備費1,000円=10,000円
です。

この10,000円を粗利(売上△原価)で賄いますが、
30,000円の売上、20,000円の原価だったとしましょう。

30,000円の売上をあげるには、
誰に、何を、どのくらい売れば良いか計画します。

保守的に考えて、粗利で10,000円は無理だという場合、
シビアですが役員報酬を減らすしかありません。
それより先に、存続に必要な利益や人件費を減らす訳にはいきません。

役員報酬が最初にありきではない、ということで!

役員報酬を減らさないで済むように、
利益を伴う売上をつくる勉強をしています!
(ちょっと強引ですね。笑)

ニッチ戦略塾【高崎】
平成29年1月の勉強会は「こちら」
塾のご案内は「こちら」

経営計画と月次決算で「ずっと黒字」にナビゲート
ももとせマネジメント税理士法人

2018年1月11日木曜日

チャンスを探すには?


戦略の三要素は、

市場(誰に)
商品(何を)
流通経路(どのように)

です。

例えば、こんにゃくを扱っている企業が、
「誰に」を食卓を担う主婦から健康を気にする女性に変えたら、
「何を」は食品としてのこんにゃくから例えばこんにゃくサプリやゼリーに、
「どのように」もスーパーからドラッグストアに変わったりします。

こんな視点で自社についても考えたら、
新たなチャンスが見つけられるのではないでしょうか?

そんな勉強会のご案内です!
(上の動画は今回のテーマの予告です。)

日 時 : 平成30年1月17日(水)午前9時~12時
会 場 : ももとせマネジメント税理士法人セミナールーム
       高崎市緑町一丁目7番地7

会 費 : 10,800円(税込)、ただし初回見学は無料です!
お問い合わせ・お申し込み:
ももとせマネジメント税理士法人(担当:安藤)
電 話 027-387-0606
email info@momotose.biz
H  P     http://www.momotose.biz/
Facebook https://www.facebook.com/momotose.zeirishi/